new makez-inu’s blog

長野県界隈で芝居やら弾き語りやら便利屋やらやってる「まけずいぬ」「池田シン」のブログです。

福島の子供たち保養キャンプ

ここ安曇野でも仲間達が保養ステイを企画した。ぼくはなんだかんだあわただしくて企画には参加できなかったけど、せめて少しは手伝いたいと思い、どあい冒険クラブでの子供たちのキャンプに二日間スタッフ参加した。

僕は子供が苦手だ。あまり子供と付き合ったことも無いし、どう接していいやらよく分からない。それでも何か手伝えることがあるか、新しい発見があるかと参加した。

いろんなことがあった。大人になると夏休みってモノが無い。子供たちの夏休みを羨ましく感じていたんだけど、二日間、夏休みをもらったようだった。子供たちと特に仲良くなれたという気もしなかったけど、まぁ等身大に付き合っていけばいいんだな、と少し安心した。

夜のお楽しみ会で、そんなことあるって知らなかったからギター持って行かなかったんだけど、スタッフから借りた弾いたことも無いウクレレをつま弾きながら即興で歌った。カレーライスの歌とかミミズの散歩の歌とか。ウケた、ような気がする。一人ダウン症の子がいた。彼は屈託なく話しかけてくるので一番親しくなった気がする。お茶を注いでくれたりいろいろ気を使ってくれる、優しい子だった。

二日間のキャンプが終わり、福島に帰る前夜、宿泊している地球宿でゆくりりっくと安曇野ジャグバンドのライブを披露した。付き添いのお母さん達、おじいちゃん、ノリノリでとても楽しそうだった。福島では放射能の話はタブーらしい。親達みんな抑圧された生活を送っているのだろう。ここにきて思いっきり羽を伸ばしているのだろう。僕は子供たちの顔を見ていた。この子たちは、楽しんでいるのだろうか? 何を思っているのだろうか? どんな目で、この大人達を見ているのだろうか?

翌朝、僕は見送りには行かなかった。朝食を食べながら子供たちのことを思うと涙が流れそうになった。

それは例えば、駅伝のランナー。自分の番でドン尻に落ちてしまった駅伝ランナーが次の走者にたすきを渡す時のような気分だった。情けなさと口惜しさとすまなさの入り混じったような感じ。僕たちはこんな汚れて傷ついてしまった星を子供たちに引き渡さなければならないのだ。子供たちはこのマイナスからスタートしなければならないのだ。

とは言え僕もたすきを渡すにはまだ早い。残りの生を精一杯生きよう。たすきを渡すその時までは、精一杯走って行こう。この子たちのために。この星のために・・・

そんな風に決意した保養キャンプでした。